トラック運転手の給料はいくら?100人にアンケートしてみた

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トラック運転手の給料

一般的な会社の大卒初任給よりも割高な賃金が貰える運送業。スタート賃金が高い反面、長く続けても収入が増えない(昇給がない)というデメリットもあります。

始めは同年代の人間より高い賃金がもらえますが、高齢になるほど賃金の関係は逆転していきます。2~3年運送業で働きお金を貯めて、異業種に転職という若者も少なくありません。でも10年以上続けているドライバーもいたりします。

職にお金を求めるのか、やりがいを求めるのかは人それぞれですが、今回は単に世のトラック運転手が月にいくらもらっているのか調査してみました。どんな物を運び、どういった勤務体系で働いて給料いくらかを説明します。

※ちなみに100人にアンケートと言っていますが、20人は実際によく会うドライバーから聞いた話で、80人はクラウドソーシングでアンケートを取りました。

トラック運転手の手取りを徹底調査

ドライバー100人の手取りを調査しました。運んでいる荷物、走る距離、作業内容など職種によって違いますが、最低で22万円、最高で41万円という結果になりました。

お弁当の配達(手取り22万円)100人中6人

弁当の配達

ワンボックスカーで企業にお弁当を配達するドライバー。日勤の企業戦士たちに昼食を届けるのが仕事。当然、夕方5時に届けたらクレームものです。12時より前に届けるのがセオリーのようです。時間制限ありですが、配達する企業は決まっているので毎日定時に届けるのは容易です。
コスト削減のためプラスチックの容器にお弁当を入れ、食べ終わったら容器を回収する流れ。

1日の流れと収入

  1. 朝9時頃から配達開始。得意先をまわり12時を目安に全てのお弁当を配り終える。
  2. お昼休憩をして13時を過ぎたあたりから、容器の回収を始める。
  3. 16時くらいには完了

多くの企業は日曜休みだったり、土日休みだったりしますので、お弁当の配達もそれに合わせて日曜休み、土曜は平日に比べて配達件数が少なかったりします。拘束時間は8時間前後だし深夜の配送はほぼないのでプライベートが充実する職種でもあります。

もっと稼ぎたい人は配達以外にも、お弁当の盛り付けや回収してきた容器の洗浄等の早出や残業もあるようです。

通常の配達+週三回の早出、残業で手取り22万円。(あくまで一例です。やりようによっては22万円を上回るし、下回ります)

家具家電の配達(手取り23~30万円オーバー)100人中4人

家具家電の配達

2t車や4t車で家具や家電を量販店へ配送する仕事。カゴ積みのカゴおろしと手積み手おろしの混合。

炊飯器とかポットみたいな割と小さな家具家電はカゴに詰めて配送しますが、冷蔵庫や洗濯機といった大きな家具家電はキルティングのような緩衝材で養生してそのまま運ぶようです。

納品は量販店の店員さんが手伝ってくれる場合もあれば、所定の場所にこっそり納品し受領印をもらう場合とさまざま。大抵納品先は屋根付きなので晴れの日だろうが雨の日だろうが関係なし。

基本的にルート配送で、家具家電量販店の店員は女子率も高いので良い出会いの場にもなります。

1日の流れと収入

  1. 朝8時出社、用意されたカゴや荷物をトラックに積み込み、提携先のお店へ配送。
  2. 12時きっかりというわけにはいきませんが、適当なところで昼食休憩。
  3. 午後から2便目の配送

※あくまで一例。7時出勤だったり、9時出勤だったり、夜出勤の場合もあります。

量販店には土日祝日休みという概念がないので、運転手は365日フル稼働。そのなかでシフト制を取ります。稼ぎたい者は、土日祝も出勤。家族サービス重視なら土日祝休みみたいなシフトも相談次第で可能。

日勤のみの仕事と思いきや深夜便もあるところはあるようです。(煩わしい人とのやり取りが嫌いな場合は深夜便で納品だけして完了という選択肢もあります)

収入は日勤で手取り23万円~。深夜便で27万円~。拘束時間はどちらも12時間程度が平均。

ゴミ収集(手取り25万円~30万円オーバー)100人中11人

ゴミ収集

2t車から大型車まで幅広い車両で企業のゴミを収集するのが仕事。

飲食店との提携が多い会社は生ゴミ、工場との提携が多い会社は鉄クズなどを回収することになります。

飲食店系のゴミ収集

飲食店を中心としたゴミ収集は市街地が多いので2t車~4tのパッカー車で行うのが普通です。昼間経営がメインの飲食店もあれば、夜経営メインの飲食店などさまざま。どちらも回収するのは生ゴミが大半なのでニオイは尋常ではありません。マスク必須。

「クサイ、風呂入っても体に染みついたニオイがとれない」といった理由で入社後すぐにやめてしまうドライバーもいるらしいです。大変なぶん給料も手取り25万円以上はカタイようです。30万円オーバーという方もいました。

飲食店で土日休みというところはまずないので、ゴミ収集もシフト制の勤務体系。深夜に走るルートとかもあるみたいです。当然深夜のほうが日勤より手取りは増えます。

またゴミは毎日安定して出るようなので基本的にはルート配送(回収?)のようです。

工場系のごみ収集

工場で出るゴミって、その企業にもよりますがさまざまなものが考えられます。鉄クズ、段ボール、廃油などなど。その運ぶ物に適したトラックで工場を何件かまわるようです。鉄クズだったら10t車だったり、段ボールなら4tパッカー車、廃油ならユニック車みたいな感じです。

その回収する工場によって大型免許だったり、小型クレーン免許が必要になってきます。資格が必要なドライバーだから給料がいいと思いますが、生ゴミに比べると安いようです。今回の調査で30万円オーバーの方はいませんでした。

というのも、大抵の工場は日祝休み、深夜は稼働せず。ドライバーもそれに合わせて休みだからです。手取りは25万円~27万円という結果でした。

スーパーへの食品配送(手取り25万円~30万円オーバー)100人中62人

スーパー、コンビニ、ドラッグストアへの配達

今回の調査で圧倒的に多かったのが食品の配送関連のドライバーさん。100人中6割がこの職種。スーパーに限らず、コンビニやドラッグストアへの配送も含めることとします。2t車や4t車で配送するのが普通です。

カゴ積みのカゴおろし。大抵は大きな物流センターを構えていて、アルバイトなどの作業員の方がカゴ積めしてくれるようです。ドライバーは出来上がったカゴを積んで配送するだけ。コンビニやドラッグストアではありませんが、スーパーでは専用の納品口が完備されているので雨でも関係なし。

土日祝日休みの概念はなくシフト制。深夜便もあります。

1日の流れと収入

  1. 朝6時出社。用意されたカゴを積み込み(すでに積み込まれている場合もあり)出発
  2. 1~2件をまわり空のカゴやオリコンなんかを回収
  3. センターに戻り昼休憩。午後の便の準備
  4. 午後も1~2件をまわり日報を書いて終了

あくまで一例です。7時出社、8時出社普通にあります。深夜便もありますので会社によって出社時間はまったく違います。平均の拘束時間は12、13時間くらい。(1日2便の場合)またコンビニ配送の場合は1便で数十件程度まわるようです。

稼ぎたい人は1日3便走る猛者もいるようです。

手取りは1日2便の日勤で25万円~、夜勤なら27万円~ってとこでしょうか。1日3便の日もうまく組み込むと30万オーバーも可能です。

家具家電の個人宅への配送、取り付け(手取り32万~)100人中11人

個人宅への配送、設置

個人が購入した家電や家具を配送、取り付けする仕事。ドライバーというより作業がメインな職種。幅広い家具家電の知識が必要で、入社~1年くらいは先輩が同行するのが普通のようです。

大型の家具家電を個人で取り付け設置する人はあまりいないようで常に需要は絶えません。手に職付けるという意味ではうってつけ。運転する車は軽トラやハイエースなどのワンボックスカーが多いようです。日祝休みだったり、深夜勤務のない場合がほとんど。(日曜の深夜にエアコンの設置に来られてもウザいですもんね)

専門知識が必要なぶんやはり賃金は高く、手取り32万円以上の方しかいませんでした。

本の配送関係(手取り41万円)100人中6人

本の配送

今回の調査で手取り40万円オーバーは1人しかいませんでした。というかわたしの友人です。コンビニや書店に雑誌や書籍を配送する仕事。簡単に聞こえますがすごくハードです。

まず手積み手おろし。コミックとか週刊誌のような軽い本や女性誌のようなクッソ重い本などさまざま。コンビニは屋根付きの駐車場などありませんから、雨の日はきついです。また売れなかった本を毎回返本として回収しなければなりません。納品&回収を同時に行わなければならないのがつらいところ。

配送は原則夜。昼間の本の配送はありません。全ての本には発売日が設定されていますから、発売日に店頭になければシャレになりません。「コンビニは早朝5時」、「本屋はオープン前の納品」と時間制限があるようです。ただ、日曜祝日に発売日が設定されている本は存在しませんので、ドライバーも日曜祝日は休みのようです。

1日の流れと収入

  1. コンビニや書店へ配送(0時から5時)
  2. 配送するための本を取次へ集荷(8時から夕方)
  3. 集荷した本を仕分けてトラックへ積み込み(昼過ぎから夜まで)

これは本を配送する運送会社の1日の流れです。で実際ドライバーがやるのは配送と集荷。(1番と2番がメインの仕事)

要はすでに積み込まれた本を配達し、次の日に配達する本を集荷するまでがドライバーの仕事。ここまでで手取りは30万円いくかいかないか。実際ここまでやっている方は5名いましたが、手取り28万円~33万円でした。

さらに集荷した本を仕分けて積み込むという作業をこなして手取り40万円オーバーになるようです。配送+集荷+仕分け積み込み。このハードな週6勤務をこなして手取り40万円オーバーになるようです。(マジでいつ寝てるの?)

長距離運送(手取り30万円)

長距離運送

今回の調べで、長距離運ちゃんが1人もいなかったのでわたしの経験談を書きます。

どこへ何を運ぶかは運送会社によって異なりますが、「会社で積んだ荷物を目的地へ運ぶパターン」と、「会社から目的地Aへ荷物を取りにいき目的地Bへ運ぶパターン」があります。

どちらも日帰りは難しく、日をまたぎます。拘束時間30時間とか普通にあります。

基本的に運送会社は運べば運ぶほど稼げます。空荷の状態で走るより荷物を積んで走ったほうが給料に反映されるのです。

例えば、

  1. 東京(会社)から大阪(取引先)へ荷物を運搬。帰りは空で帰庫。
  2. 東京(会社)から大阪(取引先)へ荷物運搬、大阪で荷物を積んで東京へ帰庫。

1より2のほうが給料が高いです。空で走ることほど無駄なことはありません。ちなみにわたしは1のパターンで長距離をやっていましたが、そのときの手取りは30万円程度でした。

より稼ぐためには

会社からの給料だけでは収入には限界があります。

本人の努力は関係ないです。いくら頑張っても月収100万円は運送業界では不可能。

達成しているのは社長くらいなもんです。

1日は24時間しかないのですから、「自分で働いて稼ぐ」という発想では絶対に到達できません。

社長が月収100万円に到達できるのは、自分が働くのではなく社員に働いてもらっているからです。

つまり自分の代わりに働いてくれる存在があって初めて達成できるのです。

個人の運転手が、それを手に入れるには自動で稼ぐ仕組みを作る。

仕組みに働いてもらう以外に方法はないと思っています。