いきなり衝撃的なタイトルですが、トラック運転手に将来性はあるのか。
「将来性」という言葉をネットで調べると、「将来、発展や成功するであろう見込み」と出てきます。
確かに物流は我々にとって切っても切れない関係です。新規出店ラッシュだったコンビニ業界だって運ぶ人がいなければ、夜でも明るいだけの箱に成り下がります。
運ぶ人がいて初めて発展や成功が約束されるものだと思います。しかし世の中ドライバー不足が騒がれています。人が集まらなければ見込みもクソもないと思いませんか。
とういうことで今回は、トラック運転手に将来性なし。という方向で記事を書き進めていきたいと思います。
目次
どうしてこうなった運送業界
わたしの周囲に60代のドライバーがいるのですが、その方の話では
「俺が若い頃はトラック運転手を3年やれば家が建つと言われていたんだぜ」
とのこと。
3年で新築物件を買うなら年間手取り1000万円は欲しいところ。ちょっと想像もつきません。中古物件のことだったのかな・・・
たぶん80年代後半のバブルと言われた時期の話だと思います。
しかーし、今はまったくその面影もありません。3年どころか30年働いても家は建ちません。(ローン組まなきゃ普通の人は買えません)
給料面だけ見れば右肩下がり。そのくせ物価は右肩上がり。
物流の需要はあるのに、賃金、待遇は衰退の一途をたどっているというのが個人的な感想。
くどいようですが人が集まって初めて発展があるものです。それにはやはり若手の力が必要不可欠。プロ野球だって積極的に若手を起用しているじゃないですか。
若手が集まらない現在の運送業
わたしが働く運送会社では募集してもまあ人が来ない。来てもわたしより年配の方がほとんど。20代なんて数年前に1人来たきり。
その原因の1つはやはり免許制度の改正でしょう。中型免許やら最近では準中型免許とか、免許の区分が増えすぎという印象。
わたしの時代は普通免許とれば4t車は運転できました。あとは3年後に大型免許取るだけというシンプルな分かりやすい流れ。(もっと昔の人は普通免許で大型も運転できた?)
しかし今はどうでしょう。大型免許を取りたければ、普通免許取得から3年後に試験を受けることに変わりはないはずですが、4t車を運転しての下積みができない状態。準中型、中型とステップアップしていかなければ経験が積めないはずです。
「じゃあ大型免許は面倒だからいらねー」ってなりますよね。それどころか「運送業は免許制度が面倒だからやらねー」ってなってしまっても不思議ではありません。
運転手のイメージもあまりよろしくない
よくネットを見ていると、トラック運転手は「ガラが悪そう、頭が悪そう、底辺職」みたいなイメージがあるようです。
まあ確かにフルスモークだったり、「船の汽笛かよ!」とツッコミたくなるくらいバカでかいクラクションを鳴らすトラックも存在します。安キャバで悪酔いする人もいるでしょう(わたしです)
わたしの若いときは、パリッとスーツを決めて、アフターファイブは洒落たバーでキレイに飲む。そんな姿に憧れたものです。
でも今の若い人って全部想像ですが、ユーチューバーやネオヒルズ族の影響からか、労せず所得を得ることに憧れているような気がします。(実際は相当な労力が必要ですが・・・)
トラック運転手を志望する10代、20代が減るのも頷けます。
今後どうなる運送業
若手が少なくなれば間違いなく衰退していくだけの運送業。
国も貨客混載とか始めましたが今後どうなることやら。
⇒トラックで人、バスやタクシーで荷物を運ぶ時代
運転手がいらなくなる日がくる
某猫型ロボットが主人公のアニメを思い浮かべてください。四次元に通じる不思議なポケットからお役立ちアイテムを排出してくれる例のやつです。
物を瞬時に転送する装置が世の中に出回ったとしたら・・・
もう運転手の必要性はなくなります。
まあ夢物語で、わたしが現役でいるまでは完成しそうにもないですが・・・
自動運転技術の存在
ちょっと非現実的な話でしたが、今度はもっと現実的な話。
現在自動車メーカーがこぞって力を入れている自動運転技術。試験的に無人の自動車が公道を走った例もあります。
もしこの技術が完璧になったら、運転手は必要なくなります。荷物の積み下ろしをする作業員がいればいいだけです。免許の有無は関係ありません。
無人で事故った場合の責任とか法整備にも時間がかかりそうですが、こちらはそう遠くない未来に実現しそうです。
⇒トラック運転手だって他人事ではない!もうすぐ消える職業
トラック運転手の将来性は?
ない。と一個人が気軽に言うのは早計ですが、ドライバー職は淘汰されるもの。こう思って事を進めていったほうが良さそうです。
とりあえず有事に備えての貯金もそうですが、ドライバー職以外にも収入を得る仕組みを作っておくのが良さそうです。